自分のキャリアや生き方の選択を決定できない人は多い。
できるだけ正しい決定を行いたい
リスクの低い道を進みたい
できるだけ多くの情報を得て決定したい
などを理由に、キャリアの選択を躊躇している人は多い。
しかし、この世の中には完全に合理的な意思決定などは存在しない。
世の中の全ての情報を集めることはできない。
また、集めた情報の客観性の担保も完全ではない。
さらに、情報自体も時間の経過とともに変質していく。
したがって、完全に合理的な意思決定などはこの世に存在しないし、意思決定とは一定に不完全さを含んでしまうものである。
だからこそ、不完全や不確実さを過剰に恐れるのではなく、むしろ、それを楽しむぐらいの気持ちが必要である。
もし、決定した事柄が、悪い方向に進んでいくのであれば、その決定を覆しても別に構わない。
すべての決定を完全な最終決定にする必要もない。
そもそも、人間は成功より失敗から学ぶことの方が多い。
成功の連続を望むと言うのは不可能である。
失敗をするから、成功があるのだ。
したがって、失敗をすることを喜ばなければならない。
キャリアの決断を先延ばしにすれば、失敗する権利も失うことになる。
失敗をしないのだから、成長するチャンスも失う。
キャリアの選択においては、完璧主義者にならない方が良いのは確実である。
執筆者 高木綾一 株式会社WorkShift 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
呼吸療法認定士
修士(学術)(経営管理学)
関西医療大学保健医療学部 客員准教授