PT・OT・STのリハビリ職種が個人のキャリアを自律的にマネジメントするためにはいくつかのポイントがあります。
その一つが「職場を知る」ことです。
自分の置かれている現状を理解し、どのようなニーズがあるのかを知ることが重要です。
新人や転職などの状況では就職した病院や介護事業所には必要とされる知識、技術が存在しています。
また、組織には目に見えるルールと目には見えない暗黙的なルールも存在しています。
知識・技術・ルールなどをしっかりを把握することが、キャリア開発の第一歩となります。
組織に存在する知識・技術・ルールに関する的確な情報を得るためには職場の先輩や上司などと積極的にコミュニケーションを図ることが重要です。
コミュニケーションが不足した場合、自分に求められている組織からのニーズに関する情報が入ってこないため、職場で孤立する可能性があります。
また、職場で自分自身の能力を伸ばしていくためには、新しい仕事や挑戦的な課題を与えてくれる人の存在も欠かせません。
人によっては課題を与えてくる上司を嫌う人もいますが、上司は自身のキャリア開発に欠かせない資源なのです。
さらに、所属する組織内でのキャリアマネジメントを行う場合は、モデルととなる人物を探すことも重要となります。
自分自身のキャリア開発の指標となる人物がいることで、何を学べばよいか、どのような心構えを持つことが必要かを知ることができます。
キャリアマネジメントを適切に行うためには自分が就職した医療機関や介護事業所は「キャリアを開発する資源である」と捉え、その組織を自分のキャリアのためにどのような活用するか?という発想が必要です。
組織に対して受け身の姿勢で仕事をすることは、キャリア開発にはつながらないことを理解してください。
株式会社WorkShift 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
関西医療大学保健医療学部 客員准教授