起業をする場合、まず悩むのはどのような事業を起こすのか?ということである。
事業内容を考える場合に、まず、最初に考えるべきことは「事業ドメイン」である。
日本語では、「事業の範囲」となる。
事業ドメインでは次の3つの内容について検討しなければならない。
提供をしたい人=顧客軸
何を提供したいか=機能軸
どうやって提供するか=製品・技術軸
簡単に言えば、誰に何をどうやって?
例えば、健康増進サービスにおける事業ドメインは次のようなものになる。
提供をしたい人=虚弱高齢者あるいは健康増進志向のある高齢者
何を提供したいか=運動、食事、ライフスタイルなどの指導や地域コミュニティーの紹介や仲介
どうやって提供するか=ご自宅に健康増進分野に長けたセラピストが訪問することやSNSを利用して提供する 事業ドメインの概念図
事業ドメインを明確に定めることで、経営資源の非効率化や事業に関係の薄い分野への進出の抑止が可能となる。
事業ドメインが明確に定めることができなければ、本業が曖昧になる。
自社の経営資源や経営者の意識を本業に傾注させるために事業ドメインを定めることが重要である。
執筆者
高木綾一 株式会社WorkShift 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
呼吸療法認定士
修士(学術)(経営管理学)
関西医療大学保健医療学部 客員准教授