キャリアを順当に発展させている理学療法士・作業療法士・言語聴覚士と話をしていると、意外なことを聞くことが多い。
それは、一様に「挫折」を経験していることである。
「挫折」とは、物事がうまくいかなくなり、途方に暮れて精神的に追い詰められる経験である。
「挫折」は意味だけを捉えると、ネガティブな言葉に聞こえるが、「挫折」が人のキャリアにもたらす効用があることがわかってきている。
それは「挫折」が人の成長を著しく促すというものである。
これは心的外傷後成長と言われており、人は悲惨な経験や逆境に陥ることで
他者との関係
新しい自分の可能性
人間としての強さ
生きていることへの感謝
を感じるようになり、急激に仕事や人生への向き合い方が変わり人間的成長を成し遂げると言われている。
キャリアの発展に成功している理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は一見順風満帆な人生を送っている思われがちであるが、実際は「挫折」を幾度も経験しており、その度に這い上がり、急激に成長に遂げていることが多い。
逆を言えば「挫折」を経験していない人は成長することすら難しいともいえる。
では、なぜ「挫折」を経験している人としてない人がいるのだろうか?
それは「挑戦」をしていないからである。
「挑戦」は成功も生むが挫折も生む。
そして、先述したとおり「挫折」は人の成長すら促す。
つまり、「挑戦」をしていない理学療法士・作業療法士・言語聴覚士には成長が難しいと言える。
若い理学療法士・作業療法士・言語聴覚士はどんどん「挑戦」してほしい。
「挑戦」には「挫折」も伴うだろう。
しかし、「挫折」を経験しないとわからないこともある。
「挫折」に向き合うこともキャリアデザインである。
株式会社WorkShift 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
関西医療大学保健医療学部 客員准教授